タムシバ

 こんなにそばで見たことがない。
 この前、婦人会で有馬に行った時、一人が「有馬の山がコブシの花で真っ白になりますよね」と言う。有馬グランドホテルのロビーの絨毯もシャンデリアもこの花だ。「コブシじゃないよ。このあたりの山に自生しているのは、タムシバだって、あなたのお母さんが昔、教えてくれたよ」と言うと、びっくりしたようだ。
 これは我夢の生け花だ。
同じモクレン科だが、コブシには花の下に葉が1枚つく。
「花の下葉っぱ1枚コブシかな」と覚えるとよいかも?
 タムシバには葉が無い。山のタムシバは道から遠く、木も高いので花がまばらに見えて、こんな至近距離で見たのは初めてだ。
 モクレンハクモクレンも庭木に植えている人がいるので、近くで見られる。