田植え終わる

 ようやく朝が寒くなくなった。
 昼はずいぶん前から「真夏日」と言っている。
 畑の稲の苗はあと12箱だ。
 今日の午後に植えたら、田植えは終わる。
 田んぼの場所が離れているから、2日かかるわけだ。
 軽トラックに、一輪車や燃料タンクや、あやび(アルミのブリッジで田植え機が田んぼに出入りする時に斜めにかけてその上を渡る)などを積んで、息子の運転で田んぼの駐車場まで行く。
 すでに3軒の人達が来て、軽トラックや軽乗用車を置いている。
 トラックからおろされた荷物を私が田んぼまで歩いて運ぶ。
 トラックは二度目に苗箱を積んできて、息子は歩いて帰る。
 私が苗を一輪車に積んで田んぼに運ぶ間に、息子は家から田植え機に乗ってきた。
 田植え機はずいぶん遅いスピードで、私でも追い越せる。
 田植え機が田んぼに入るのに、あやびのかけ方をわすれて、「毎年やってて、忘れるな!」と叱られる。
 毎年かな?
 夫が田植え機に乗っていて、あやびなどの重い物は息子がしていたのだろう。
 私は、軽い苗の箱だけ持っていたから、細かいことがわからない。
 「書いとけ!」と叱られた。あかんわ・・・。
 それでも終わった!
 よその人に「よかったな。終ったらほっとするな」と言われる。
 「田んぼがちょっとしかないからよ」と答える。