みの柿

 稲刈りをしたいが、うちの田の下の田が刈り終わっていない。
 上から機械を入れるには、お隣の休耕田の草刈りをしないと入れない。
 息子が刈るので、私が刈った草をのけることになった。
 なにしろ、2メートルはあろうという草の大木だ。
 刈るのも力が要るが、のけるのも大変だった。
 終わって、うちの田を見に行く。
 みの柿は干し柿にする。
 まだ青い。
 そりゃそうだ。干し柿は昔は12月に作った。
 一昨年は柿が早く赤くなったので、11月に作ったら、雨が当たらないようにビニールをかけたら、むれてカビが生えた。
 しかたがない。そのカビの生えた皮を切り取って、果肉でジャムを作った。
 酸っぱさの無い、間の抜けたジャムになった。
 去年はこのみの柿が1つもならないので「わぁ〜、楽だ〜。干し柿、作らなくてすむ!」って、なんでも前向き思考。
 今年は、なりすぎで小さい。