70歳の誕生日

 今日は誕生日。昨日で70歳になった。
 お買い物のカードを作っている会社から「誕生日の月だけ割引ハガキ」が来たりする。
 還暦はうれしかったけど、70歳は嬉しくないなあ。
 この1週間ほどで、最近行き来してない人たちに手紙を買いたり、留守中にこっそり手紙と野菜を持って行って玄関に置いてきたりした。
 今朝、息子の奥さんから「祝!」メールがきた。ありがとう。
 午後、畑に行こうとしたら、若い人がやってきた。還暦祝のフラワーアレンジメントを持って来てくれた人。今回はバスケットに小さな花がついてクッキーが入っていた。
 夕方は里芋を洗っていたら、子供会を一緒にしていた人が来た。「たたかうおばあちゃん冊子」をあげたり、携帯メールでブログを書く方法を見せたり、畳縁バッグや「帯化ゆり」のパネルを見せた。
癌の話もした。「元気なんだ」と彼女が言う。そりゃあ、手術が終わった時点で癌細胞と縁を切ったもの。病気は事故みたいなもんで、病人じゃない。癌に縁が無い人はほんまに何も知らんのやと気づいた。「介護は知識と人脈や。病気もや。勉強しい」と言うと「いやや」と言う。
 この二人の若い人の屈託の無さで、ずいぶん明るくなれる。
 同級生ぐらいだと「配偶者が亡くなる。そういう年齢になったんや。気をつけて暮らそう」と言うから気が滅入る。