「猫の手」貸して

 今年は、寒い。昼は暖かいが、夜が寒い。蒔いた種が生えないし、竹の子も遅くて「猫の手、貸して」と配る事ができなかった。
 ようやくいちごができた。蕗もずいぶん大きくなった。
 今日は久しぶりに「猫の手」を頼んだ。朝に一人、午後に一人、夕方に一人!すごいじゃない?
 昼に来てくれた人は「綺麗な畑や〜!草、1本も無い!」とびっくりしてくれた。それは、ばあちゃんが、毎日毎日、引いてくれたのよ。
 蕗を切っては袋につめて、配って歩いた。「まぁ、ちょっと上がって」と言われ、お茶を御馳走になり、いろいろ話を聞いた。それはそれで、おもしろいこともあった。