ケアマネさんの家庭訪問

 今日は家庭訪問だ。ケアマネさんは、3時に来られた。いろいろ話を聞いて、ばあちゃんがステイでどのように過ごしているかが、わかった。
 「とろみちゃん」を持ち帰った話をして、見せたら、「以前のものは、味が悪かったんですよ。これは、そんなに嫌味ではありません。でも、やはり多少、元の食べ物の味は変わりますね。いっぺん使ってみてください」と言って、一袋、くださった。味が変わる? かわいそうだね。「片栗粉の『とろみちゃん』なら、炒め物とか汁物にパッパッ、とふりかけて使える」と言うと、息子が「片栗粉のとろみちゃんは、熱を加える必要がある。医療用のは、低温でもとろみがつくのだろう」と言う。
 デイに行ったばあちゃんが、なかなか帰らない。やっと、車が来た。「良いお天気なので、隣町の公園にバラを見に行って、遅くなりました」とのことだった。ばあちゃんは花を見ると「大きいなぁ、重たいなあ」と喜んでいたそうだ。
 でも、着替えて応接間に来た時、ケアマネさんが「公園はどうでしたか?」と尋ねられても、もう覚えてはいなかった。「体の調子はどうですか?」と訊いても、何を訊いても「わかりません」と言うばかりで、早く畑に行きたくて、うずうず、いらいらしていた。
 もうちょっと、別の方向から攻めてみたら?