「しんどいから畑に行く」

 昨日は一泊ステイのあとのデイサービスで、帰宅は3時過ぎだった。わりにすんなり、畑に行って、畑から帰ったのは、7時15分。ご飯が終わると、もう8時に近い。「夜は6時に帰れ」と説教をした。ついでに「昼は12時に帰れ」と言うと、「草、引いとったら、つい...」と言うが、それは無視する。
 今朝早く、ばあちゃんの部屋で、ごそごそ、ばたばた、音がする。押入れを探っている感じだ。ばあちゃんはトイレに来る。まだ4時40分だ。次にトイレに来たのが5時。「ばあちゃん、8時まで寝て」と言うと、「入ってます」と言う。布団に入っていることにする、という意味だ。
 7時にトイレに来たときは、「今日はしんどうて、あかんわ。胸が苦しい」と言う。ん? 胸が苦しい、って、ばあちゃんにそんなボキャブラリーあった? 唇がピンクだから、狭心症ではなさそう。「寝るわ!」と言って部屋に行った。
 2分後、またトイレに来た。出てくるのを待っていると、ばあちゃんは「畑、行きます」と言う。さっき、「しんどい」言うたやないの? すると、ばあちゃんは「しんどいから家におられへん」と言うのだ。?
 無視して、顔と手を洗わせ、「お経をあげて」と言うと、仏間に行った。大声であげて、元気に鉦をたたいている。平気なようすだ。ご飯を食べさせてから「しんどいんでしょ。畑に言ってはあかんよ」と言うと、部屋にもどった。さぁて、いつまでもつかな?案の定、私が洗濯物を干していると、玄関から出てきた。「ちょっと、畑、行く」と言う。私が「しんどいんでしょ」と言うと「ねとったら、しんどい。外の空気、吸いに行く」と言う。これは、大丈夫だ。「一緒に行くから、待って」と言うと、石の上に腰掛けた。「下の神さん、行ってきた」と言うと、下りて行った。そして、そのあとは、畑だ! もう、ほっておくしかない。