ラジオつき刃

 イセキの販売店から「農機具の展示会をするから来て」と電話がかかってきた。まぁ、大きな機械だこと。コンバインが会場の真ん中にドーン、300万円だ。わぉー、買えないよ。この機械より、うちの田のほうが狭いのだってあるよ。「どうですか?」と若い販売員が言う。
「草刈り機の刃を買ったよ」と言うと「あぁ、ラジオつき刃ですか」ときた。「ラジオでライトで、痴漢よけ警報機」というのが、刃3枚入りのケースにプレゼントとしてついてきたからだ。
 それから、サングラス。ほんとは、草刈りの石よけグラス。草刈りをしていると、小石をはねて、とんでくるのだ。目にあたると怪我をするから、そのための保護にかけるめがねだが、あるとき、サングラスに替えたら、まぶしくなくていい感じ。やみつきになった。大阪の本町の問屋さんに行く度にサングラスを買い込んでいる。500円から800円ぐらいだ。すぐに壊すからたくさん持っている。とっかえひきかえ、かけていると、近所の子ども達が不思議そうな顔をする。人相悪い、ってか?人間が悪いよりましさ。今日の保護グラスは、2500円の上等だ。やわらかくて、顔にぴったり添うので、気にいった。また、草刈りをがんばらなくちゃ。