有馬温泉

 夫の還暦祝いで有馬温泉に行った。私の弟たちが「兄さんの還暦なら、祝ってあげなくちゃ」と言い出したのだ。それで「兄さん、有馬温泉、予約しといて」と言うのだから、あきれて...まぁ、いいか。グランドホテルの支配人にお願いした。
 大きな部屋を二つ用意してくださった。弟が三人、妹が一人、私、というわけで、五家族十人がそろった。こんなことは初めてだ。私も、ばあちゃんのステイのおかげで、のんびり泊まっていられる。ありがたいと思う。
 午後の早い時間にホテルに着いた。プールには、子ども達の歓声がひびいていた。
 お茶室に行った。お茶をいただいて、お茶室を案内してもらった。グランドホテルは広いのだ。苔むすお庭のお手入れは難しいだろうね。乾くと枯れるし、水をやりすぎると、これまた、よくないし、微妙な生き物だものね。池におりて、蓮の花のまえで、記念撮影をした。 
 有馬の町を散策した。温泉の湧いているところ、お寺、竹篭のくつわさん、炭酸せんべいの泉堂、人形筆の西田さん、佃煮の川上商店に行った。有馬の町は、夏休みと週末が重なり、にぎわっていた。明日からの「川床」も準備中だった。風流だなぁ。
 ホテルにもどり、温泉に入り、宴会になった。宴会場は地下で「還暦お祝いの会」と書いてくださっていた。赤い座布団、ちゃんちゃんこ、帽子まで、用意してくださった。「はずかしい〜」と言いながら、夫は嬉しそうだった。お料理が豪華で、おなかいっぱい。
 おしゃべりな兄弟で、笑いがいっぱい。とても良い1日だった。