アート・パーティ2005

 今日は教え子のお母さんに誘ってもらって、障がいのある人たちのアート展に行った。西宮市立北口ギャラリーといって、阪急電車西宮北口駅の東北にある。
 11時からオープニングセレモニーがあった。すずかけ作業所の仲間による劇があった。水戸黄門だ。水戸黄門が「これが目に入らぬか?」と言って、印籠をかかげるのは当たり前、なんと、彼が手品をするのだから、爆笑だった。家来も歌を歌ったりする。
 来賓の祝辞のときに、マイクの調子が悪く、声が割れて聞き取りにくい。ひどかった。せっかくの挨拶なのに、スタッフも手伝いの「西宮市」の名札をつけた職員も大勢いるのに、そばに行ってマイクをなおす人がいない。もっとしっかりやってください。ちゃんと働いて!
 アートは素晴らしかった。
 山際正己さん(やまぎわまさみ)滋賀県甲賀市 やまなみ工房所属 粘土で「正巳地蔵」を作る。その数、なんと4〜5000体。1つ、買ってきた。どれも、おもしろいので、一目見て気にいったものを買う。目がまん丸で、口が大きい。しっかりした顔つきだ。
 芝 遼平さん(しばりょうへい)兵庫県西宮市 新生会作業所所属 「細かな図形がびっしり集積した独特な形で、生き物や花を描いている」と説明がある。まず図形を書いて、色を塗ったようだ。朝日新聞に今回のアート展が紹介された記事で、芝さんが描いている様子と絵がのった。絵葉書になっているので、買ってきた。年末のご挨拶に使うつもりだ。
 尼崎昌弘さん(あまさきまさひろ)西宮市 すずかけ第2作業所所属 大きなキャンバスに大胆に描く。色が綺麗。尼崎さんは、新聞社の取材に応じ、撮影されていた。
 舛次 崇さん(しょうじたかし)西宮市 すずかけ作業所所属 黒いコンテで描いて色をつけたのかな。力強い。
 藤田 雄さん(ふじたゆう)奈良市 あおはにの家所属 数字が動物になっている。「2」が「鳥」「1」が「ペンギン」だったり...
 内山智昭さん(うちやまちあき)長野県小県郡 風の工房所属 知的障がいと聴覚に障がいがある彼は、40歳頃に福祉施設に入って、初めて粘土造形に出会い、短期間に数百点の作品を残し、今はもう制作をやめたそうだ。人間の顔の作品もあったが、豊かなおっぱいもあり、お母さんを求めたのだろうか?
 以上、6人の作品だった。
 ついでに、となりの部屋の「福祉のまちづくり展」をのぞいたら、児童のポスターの入賞作品展だった。宣伝が足りないのか、見に来る人がいなくて残念だ。皆、一生懸命描いていて、よかったのに、ね。