年賀状

 今年は年賀状が配達されるのが遅い。私は書けた順に出すから、12月23日から5日ぐらい、ポストに入れに通った。
 なのに、1月1日に来たのは、少なかった。相手がポストに入れてくれた日が遅いのだろうか?それでも、31日までには入れていると思うのだ。
 年賀状はもらうと嬉しい。電子メールのグリーティングの時代になっても、やはり賀状は良い。写真の物・版画・手書きは保存する。その他は1年間保存で、あとは処分する。薄情ものだから。
 それでも、年賀状は「無事生存」の知らせだ。1年に一度でも、印刷でもよいから「元気だよ」の証拠に送ってほしい。 
 喪中葉書は嫌いだった。たとえば、私の親が死んだとして、親に会ったことのない人にまで、どうして知らせなければならないの?49日で忌明けなのに、どうして1年前まで遡って出すの?こう思っていたが、今は「あ〜、もう会えないのだ」と思うようになった。亡くなった人に面識があればもちろん、なくても「あ、この人はもう親に会えなくなって、その確認のために書いているのかも知れない」と思える。人ひとりと別れるということは、それほど大変なことだ。
 また、友達が「夫が12月に亡くなったので、何年たっても年賀状を書きたくない。お正月に『おめでとう』と言うのもいやだ」と言うのを聞くと、悲しい思いをしている人もいるのだと思う。