「なま認知症」続き

 老人クラブの役員さんに入会申し込みに行った。夫はオーケー「私も入る」と言うと断られた。残念。「早すぎる」のだって。
「ばあちゃん、しっかりしてるやん」と言われた。どこが? これだから「動く認知症」家族は救われない。介護の大変さがわかってもらえない。私の若い友達のお母さんは出無精なのか、デイに行ってくれない。なんとでもだまして連れ出す手をプロのスタッフなら持っているだろうが、まだ利用していないらしい。訪問看護の人が来てくれるが、お母さんに「お元気?」と訊くと「はい」と返事する。「これ できる?」と訊かれると「できる」と言う。「おうむ返し」やんか。そんなもので認知症を見破れないぜ。プロがこれだからなさけない。
 夫に「老人くらぶの役員さんが『ばあちゃんは元気やね』と言うてたよ」と言うと「まさか『すごくぼけたな』とも言われへんから『体は丈夫や』としか言いようがない」と言う。まぁ、そうかも知れない。「『あんたも、大抵やない』と言われた」と言うと「『それは大変や。頑張りなはれ』と言う意味や」と言う。いちいち通訳がいるなぁ。日本語は難しい。