時計

 ばあちゃんに時計を買ってやった。腕時計はとっくに取り上げたし、柱時計は何度合わせても、時刻が合わなくなり廃棄した。目覚まし時計を持って来て、ばあちゃんのこたつテーブルに置いてみたが、文字盤が丸くないと、4時半と5時半の区別がつかない。たまたまコープのカタログに旅行用目覚ましが載ったので注文した。
 品物は忘れた頃にやって来る。あはは。来たらやたら小さい。旅行用だから小さいのはあたりまえだ。サイズを確認しない私が悪い。毎度のことさ。裏蓋を開け電池を入れなおしたが動かない。電池ストッパーがついていた。ごくろうさん。
 今朝見ると時計が無い。「どこや?」と、ばあちゃんに訊いても答えは無い。布団の中だった。さては昨夜の「寝ぼけ」は、時計を大事に抱いて寝ていて、夜中の12時半を「昼」と間違えたのか?