障子の破れ

 ばあちゃんのベッドの左側の窓には障子が入っているが、一番下の枠がのりがはずれてベラベラしている。貼ってやればよいのだが、不精者の私はほったらかしだ。ばあちゃんはまず、ばんそうこうを切って貼っていた。私はすぐにはがした。ほっておいた。
 今朝、見ると、もっと破れて桟に薄い紙がへばりついている。はがした。何か緑色に見える。あ〜、そうか。昨日、ばあちゃんはハンドクリームの瓶をしげしげと見ていた。昔のばあちゃんなら、障子の破れは糊で貼る。糊がなければご飯粒で貼るのだ。ばあちゃんはこの薄緑色のハンドクリームで、貼り付けたのだ。