つまりは畑に行きたくない日

 ばあちゃんをまた寝かせ、私は畑に行った。稲の苗に水をかけ、苺を取って帰ってきても、ばあちゃんの気配がしない。畑はあきて、迎えを待つモードなんだろう。天理教会の月例祭なので苺を届けて帰ると、廊下に「毛糸の帽子に手袋」のばあちゃんが立っていた。「冬!」物はさっさととりあげ、ご飯にする。
 それから畑に連れて来た。今日は暑そうだ。ばあちゃんを畑に置いたまま、私たちだけ田に行くのはかわいそうだが、田植えがすむまではしかたがない。終わったら「朝は畑、昼は昼寝、夕方また畑」にしてあげるからね。