苺寒天

 私のこのごろの「お気に入り」は「苺寒天」だ。粉寒天は便利だ。「溶けむら」が無い。
 じいちゃんが幼いころ、饅頭やに丁稚奉公していて覚えたと言っては、鏡餅を丸めたり丁稚ようかんを作っていた。自家用小豆を植えていたから、くず小豆を煮て、こしあんを作るのは簡単だ。今ならフリーザーパックで冷凍すれば、こしあんはいつでもスタンバイ。難しいのは寒天のほうだ。きちんととけないうちに砂糖を入れると、もうとけてくれない。布でこせばよいのだが、私は面倒くさがりだから、ね。また水の量も難しい。結局、寒天1本に水600cc、こしあん300gにおちついた。これが「我が家の丁稚羊羹」
 粉寒天を買ってみた。今は痛んだ苺をジャムにして、寒天に入れて「苺羊羹」の出来上がり。ばあちゃんのおやつにデザートに重宝だ。