見られてしまった

 朝、ばあちゃんがブラウス・パジャマズボン・麦藁帽子に長靴姿で門の所に立っているのを、いとこに見られてしまった。私が台所にいるとき、起きてきたばあちゃんが玄関から出て行った。連れ戻しに行って「ご飯、まだやろ?家に入り」と言っているところだった。
 いとこは「えらいこっちゃな。こんなん、家でみられへんで。どっか、あずけてしまい」と言う。またまたそれは乱暴な。抑えるポイントをぬかしただけやんか。つまり「起きるなり『迎えに来る!』で、洗面とか食事と言う日常生活動作がばあちゃんからすっぽり抜け落ちている。」それとも「迎えを待つ」「ステイに行く」ほうが「日常」になってしまったのだろうか?
「起きる」「おしっこをする」「顔を洗う」「お経をあげる」「ご飯を食べる」ついでに「畑に行く」と細かく切って並べたら、覚えてくれた。「ご飯」があるから覚えられる?かも。いや、覚えなくてもいいのだ。指示が細かければよいのだ。