メモを持たせるとうろつく口実になる?

 昨夜、赤しそジュースを作った。じゃまになる場所に生えているしそを引いてきたのだ。まだ小さいがたくさん集まれば十分使える。これで「ばあちゃんの夏を乗り切るしそジュース」だ。それで今朝は寝坊をした。
 ばあちゃんが起きてきた。朝ご飯のあと「6月11日(日)休み」メモを復活した。「迎えに来る」と待つ前に先手を打って「今日は休みだ」と教えたつもりだった。「これ持って部屋に行き」と言って追い出した。すぐに戻ってきて、ドアノブをがちゃがちゃ。開かないので廊下をうろうろ。私に会うと「今日、11日でっか?」と訊く。メモには「部屋にいる」と夫の字がつけ加わっている。夫に尋ねに行ったのだ。息子が「メモはあかんで。 うろつく口実になってる」と言う。そうか。メモがあると、書かれた内容もわからず、わかっても「今日は11日か?これは今日のことなのか?」と、ばあちゃんはかえってお困りの様子ね。また私に訊きに来たので、無理やり取り上げたら「あかん。怒られる」と言う。
 昨日も「9時から畑に行く。部屋で待て」と書いていたが、私の準備が遅くなってしまい、9時を過ぎたら、ばあちゃんは「畑に行くんやろ?」とうるさい。メモの「9時」の部分を破ったら「9時と書いてあった。誰かが破った」と言う。忘れてほしいことは忘れてくれない、不思議な記憶力だ。なまじ、変なメモはあかんのや。