一人部屋

 今日と明日はステイだ。朝ご飯のあと、着替えさせ、ばあちゃんの部屋に行かせた。私が応接間で手紙を書いているとやってきて「ここで待たせてもろて、よろしいですか?何にもわかりません」と言ってソファに座った。ほっておいたらじっと無言で動かない。
「こんなにひとにくっつきたいなら、新型特養の『個室が基本』って、ばあちゃんたちには合わないんじゃないの?」とお迎えスタッフにきいてみた。ところが、ばあちゃんと普段は仲の良い素子さんも、ご機嫌斜めの時がある。夜中に起こしに来ることもあり、大変。だから寝るのは個室がよいときもあるそうだ。「ばあちゃんより うわてがいます」と言うので、え〜、そうなんだ〜。