土手かぼちゃ

 従姉妹が毎年同じ里道沿いの小さな畑に、かぼちゃを植えている。2段になっていて、上の段のかぼちゃが、でかいのに気がついた。色は薄い。土手かぼちゃだろうか?従姉妹が姉さんにもらった苗だ。
 うちももう18年も前、その姉さんにもらったレタスの苗のカップにかぼちゃが生えていたことがある。植えたら、葉は大きい、花は大きい、実も大きい。国道を走るバスの運転手さんが「大きいなぁ」と言うぐらいになった。当時は「土手かぼちゃ」だとは知らなかったので、新聞社に写真を送ると「子供が乗ってもつぶれぬかぼちゃ」の題で、幼稚園児だった次男がかぼちゃに抱きついているいる写真とばあちゃんの名前が掲載された。それを幼稚園に寄付したら、隣の消防署から屈強な消防士さんが3人も来て運んでくださり、玄関に飾って楽しんでもらった。道行くお年寄りが「これは、はりぼてか?」と言いながらさわって行ったそうだ。70kgぐらいはあったと思う。冬になり、そのかぼちゃの種を90人いた園児に分けて、次の年は何人かが植えた。うちも、35kgぐらいのが4個できて、小学校に寄付したら「重さあてクイズ」などをしたそうだ。
 その後「牛の飼料」として知られるようになり、コンクールも開かれ、200kgを超えるのがザラになって新聞をにぎわせた。今もコンクールはあるのかしら?ちなみに植えて若い実を食べた人に聞くと「味はうすい」そうだ。