わずか5分

 ばあちゃんの存在を忘れたころ、ステイから帰って来た。 ばあちゃんも同じだろう。車からおりながら「怒られへんか?」を連発する。かばんを置くなり、私がまだお金を払っているのに「畑、行く!」とわめく。「小さい声で言うて」となだめる。いつもこうなんだろうか? 手を振りまわし、たたこうとするし、始末におえない。
 スタッフが帰られ、とにかく鎮めなきゃ... 部屋に行き、着替える。その間もたたきにくるわ、つねるわ、どういうエネルギー?紙パンツがぐしゃぐしゃ、脱がせてしまえばおとなしくなり、もんぺをはけばこっちのもの。手を洗い、おやつにする。食べ終わるなり外へ行った。ついて行くと、目の前の草をちょちょっと引いたり、寄り道しながら畑に着く。下のなんきん畑に入りたがったが、ここの草など引いても何の役にも立たん。連れて上がって、なすびの列に誘導した。