まるちゃんのスピーチ「つどい場とは何か?」

 今日は夫の所属する神戸有馬ロータリークラブの例会に行った。まるちゃんがスピーチをする。「なぞのナース」もくっついてきた。会場は有馬グランドホテル。「有馬温泉。丘の上のグランドホテル、とテレビでは見るけれど、来たのは初めて!」と二人して喜ぶ。ロビーの高い天井、こぶしの花の形のシャンデリア、轡さんの竹細工の武者人形、窓の外はそろそろ他のホテルのネオン輝く有馬の山々。広い芝生にはクリスマスのイルミネーション。
 売店に行く。「かかとつるつるクリーム」を買う私、「5本指靴下」を買うまるちゃん。「人形筆」を見る。
 温泉に入る。展望温泉に行く途中、霧にかすむ山々を見ながら「わ、すてき〜。墨絵の世界」と喜ぶまるちゃん、似合わないけどね。赤いベストを着て「クリスマス会」の司会をしている方が似合うって。入る前に黒豆茶をいただく。ナースは「温泉大好き。何度でも何時間でも入る」と言ってくっついてきた。の〜んびりつかっている。まるちゃんは「温泉なんて久しぶりだ〜」と言う。「まるちゃん、北海道で入ったやんか」と言うと「そうだった」でもな、うちに「つどい場さくらちゃん畑ツアー」に来たときも、帰りに有馬温泉に入ったはず。グランドホテルでなかっただけだ。
「金の湯」につかりながら、見える景色の説明をする。外の「ハーブ湯」に行く。の〜んびりつかり、いろいろつもる話をする。温まってきたら、上半身はつからなくてもいいぐらいだ。露天の「金の湯」は満員だったが、通路の反対側にある小さい「金の湯」は誰もいなくて、二人で入る。中に戻り、最後は透明の湯でおしまい。「サウナ」はパス。
 出てからまた黒豆茶をいただいていると、ナースがあちらから呼んでいる。「岩盤足浴」という。木でできた箱型の物に足だけ入れるとぽかぽか温まるのだって。ナースはご機嫌だ。
 3人でロビーに戻り、バーに行く。二人はビール、私はジュース。
 例会は6時からだ。「ゲスト」として紹介していただく。お食事は和食で、お刺身・ぶりと里芋の煮物・かす汁・ご飯だ。「おいしい」「しあわせ」優しくしてもらうと幸せになる、というもの。いろいろプログラムがあって、残り20分がまるちゃんのスピーチだ。「まるちゃんです」に始まり「桜は西宮の花です。ちゃんと生きな、あかんよ、ということで『つどい場さくらちゃん』と名づけました。普通のマンションを借りました。阪神西宮のすぐ南、ネオンかがやく西宮一の繁華街にあります。介護していて疲れた人も、介護されている方もどうぞ来てください。お昼ご飯は500円、同じ釜の飯を食って仲良くくつろいでください。夜はさくらちゃんは居酒屋になります。ビールも出ます。皆様もお近くに来られたときには、いっぺん覗いてみてください。大歓迎です。泊まっていってください」まるちゃんの口もなめらか、だってビール飲んでたもん。日ごろのつどい場、おでかけ支援、北海道車椅子の旅...私も夫も「さかな」にされて、笑いの渦。しゃあないなぁ〜。
 ともかくまるちゃんがやろうとしている「介護者支援」はわかってもらえたようだ。残りの5分はナースが話す。まるちゃんは「ええひとやなぁ〜」を連発して喜んでいた。3人とも満足、とても楽しかった。
 別れがたく、夫の行きつけのお好み焼きやさんで二次会。ママとまるちゃんのご対面もお互いが気にいって、なるほど人の輪も広がるもんね。無事、家に帰ってきた。温泉のありがたさ、寒い家に帰ってきても、ぽかぽかのままだ。もったいないので、すぐに寝た。あはは。