ケアマネ君に会いに行く

 1時だ。大工さんと別れ、歩いてななくさに上がり、ケアマネ君に会いに行く。ばあちゃんは坂道なので「歩かれしまへん」と言う。大工さんの車に乗せてもらったので、杖を持つのを忘れてきたわ。杖があれば「腰が痛い」と言わずにすんだのに。
 事務所に行く。階段を上がるとき「だいじょぶでっか?」を連発。来月の予定が変わったのと、それ以後の利用の相談をする。相談コーナーは狭いのでばあちゃんも気が散らない。テーブルには大きな「日めくり」があり、ばあちゃんは「1月やな」「これ、大きいな」と言いながらおってくれた。それにしても「けっこやな」としゃべりっぱなしだ。うるさいよ。とまらないもの。
 話が終わり「診療所にこの前の支払いに行こう」と言うと立ち上がった。そのとき、前にお世話になったケアマネさん(今は特養の主任さん)に会った。「あら〜、元気ぃ?」と言われた。「一緒に診療所に行こう」と廊下伝いに送ってくださった。私は1階の玄関にまわり、靴を持って表の道路を上がり、診療所に行った。ばあちゃんたちがやってきた。ソファに腰かけた。ばあちゃんは「昼の食事は?」とケアマネさんに訊く。さっき、食べたではないか!と言うても無駄。ケアマネさんは「家に帰ったら、おやつがあるよ」と言う。さすが、うまい言い方!支払いがすんで、私が「帰るよ」と言うと、ばあちゃんはケアマネさんに「あんたも来て」と言う。ケアマネさんは「あとから行くわ。わたしの分も置いといてな」と言う。なるほど、こう言えばばあちゃんも納得するのかも知れない。帰りも「腰が痛い」と言いどおしだった。帰って饅頭を1つ握ると昼寝だ。お疲れだったらしい。