おしっこ、失敗した

「もう起きるのん、ちゃいますか?」と言う声がする。返事をしないで寝たふりをすると、ばあちゃんはトイレに入った。出たら、ぺたぺた、スリッパの音がする。はいたまま廊下を歩いているらしい。「ぬがさなきゃ」と思って見ると、うわっぱりにズボン・靴下スタイルで、もう「行く気満々」だ。うわっぱりをぬがすと、パジャマはもうぬいでいる。感心、感心。ズボンをぬがすとパッチだ。パジャマは?
 ばあちゃんと部屋に行く。布団の上は押し入れから出した服と毛糸のパンツの山だ。衣桁には毛糸パンツと綿パンツが干してある。夜中の大仕事!次々に出して、着て、残りをもりあげて...興奮してるなぁ、気分はもう「春」やる気!なんだろうな。ばあちゃんにやらせるのは面倒なので、私が毛糸類をケースにしまう。服も柳行李にしまう。パジャマズボンがたたんで行李に入れてある。
 ばあちゃんのパッチをぬがすと...何もはいてない!紙パンツと綿パンツを取りに行き、1枚ずつ渡す。はいたらベッドに入れる。さて、後始末?はいていたパンツは衣桁に干してあるが、紙パンツはどこ?ゴミ箱にあった!「紙1枚のパンツ」状態。ずいぶん上手にはがしたなぁ。では、おしめの中身の「高分子ポリマー部分」は?ポータブルトイレの中だろうか?ゴミ箱にしいていたレジ袋もポータブルの中にある。はて?ポリマー部分はレジ袋の中にあった。おしっこの中に捨てられないでよかったよ。
 ポータブルトイレでおしっこをするのを失敗したか?ちり紙が無くなったので、紙の部分をはがしてふこうと思ったのか?なぞ、謎、なぞ...