恩師から手紙

「過日は前にお知らせいただいていた介護情報誌『ベターケア』第38号をご恵贈いただき有難うございました。日頃のご奮闘が、このように公刊の雑誌に取り上げられよかったですね。そして、同じように介護の問題を抱えている多くの人々に慰安と励ましを与える記事になっていると思います。「たたかうおばあちゃん」および赤坂さんご自身の写真を拝見。いつもお送りいただいている『たたかうおばあちゃん』の記録(日誌)がより身近に感じられました。この記事を見て、おばあちゃんはどう言っていますか。ある意味で大きな親孝行になりましたね。お喜び申し上げます。
 私の方も、早くも介護を受ける年齢に達していますが、家内も同じ歳で、お互いに介護し合っての生活です。何かあれば、娘が医者をしていて、すぐ駆けつけてくれるはずですが、できるだけ自助努力を続けようとおもっています。まずは御礼まで。ご自愛のほどを。早々」
 このお手紙をくださった大塚先生は、高校1年から英語の授業を受け、2年のときには担任の先生だったが、半ばで大学の先生になられた。九州にお住まいで、定年後も女子大の先生をしておられた。たまに「たたかうおばあちゃん」をお送りしたが、今回のお手紙で、介護情報誌に取り上げられたことの意味を的確に書いてくださっている。さすが、大学の先生は偉いな、と思う。私の大学のときの先生は、もう亡くなられたが、私が「これはよい本だ」と思い、あちこちに葉書で知らせたときなど、すぐに買って読んでくださり、書評を書いて下さった。生きておられたら、喜んでくださっただろうと思う。