「高分子ポリマー」 つまり、紙パンツ

 終わらなかった...パソコンをしている隣の部屋でばあちゃんは寝ている。
 コトコト、コトコト、音がする。部屋の戸の隙間からのぞいてみると、ばあちゃんはベッドにはいない。部屋に行って、電灯をつけてみた。ばあちゃんはちり紙を入れているかごを持って、小さな粒を拾っている。高分子ポリマーだ。ぬれてちぎられている。紙パンツをぬいで、吸収体の部分をはがして、小さくちぎったようだ。パンツは?吸収体が無い形ではいていた。これは?おしっこをしようと起きて、紙パンツをおろすタイミングが遅くて間に合わず、ぬれたのだろう。吸収体についたおしっこは表面はさらっとしていても、他の部分についたら冷たいから、ぬれたとわかるわね。
 紙パンツをぬがそうとしたら、ばあちゃんは「痛い、痛い」と言う。「たたいたら痛い」と言うのだ。たたいてないのに「たたいた」と言うから始末が悪い。はかすときは、立って普通にはいてもらった。つまり、足をあげて、だ。布団に寝かせてやるわけではない。これで一件落着。おやすみ、おやすみ。