「柚子の木に、なり方を教える」

 あのね、今は農繁期、おまけに秋の花粉症でつらい。会議に参加したいが暇がない。「先に帰らせて」と言って「ちょっとだけ言うて帰り」が、延々と言ってしまった。しまった!
「北部で頑張りますからこちらはちょっとこらえてください」というわけで「わけのわからん介護支援の集い」でどれだけ介護者が傷ついたか、を言う。「『悩みがあったら言って』と言われ、こまっていることを言うと『ぐちを言うなら介護、やめればいい』と言われた人もいるんです」と言うと一同「えーっ!!」と言う。びっくりしても事実。そんな土地で「たたかうおばあちゃん」を配り、ちらしを撒いているのだ。たまには芽も出る。
 ましほさんが「たたかうおばあちゃんを聞いて、連絡帳の書き方を変えたという施設の話を聞いたよ」ということは「おむつはずし学会」の成果?
「そうです。教えるんです。ばあちゃんも『柚子の実がならんので、教えてやった。よその木の実を持ってきて、ぶらさげたら、次の年に実がなった』と言います」皆、笑って「すご〜い」「ほんとう?」と言う。「ほんとな、わけ、ないやん。もう実のなる年齢になっていたんやん」と言うと「えーっ!」とまたびっくりする。そんなことでだまされてどうする?だから、ばあちゃんに負けるんやん。あはは〜。ばあちゃんに座布団2枚!