ちびっ子芋掘り会

 こちらは電話で申し込まれた。以前、保育所の「子育てサークル」の親子でやってきた人たちだと言われる。4家族で子供が9人、母親が4人、父親は2人。
 うちの芋畑は遠いので従姉妹の畑に行った。JAの直売店に出しているので、途中の畑の野菜も皆、よくできている。「これは何?」「大根」「これは?」「かぶら」「これは?」「ほうれん草」はお母さんが知っていた。「これは?」「レタス」「レタスってこんなの?」「そうよ。キャベツみたいでしょう。外の葉は捨てて、真ん中の玉のところを食べるのよ」見たことないかもね?
 上の段に上がる。「ここを読んでみて」「危険!電流が流れています」「なぜでしょう?何がくるのでしょう?」「いのしし?」「当たり!」入り口の線をはずして入る。「芋はどれでしょう?」そこらじゅうに植えてあるのだっが、いものつるがわからないらしい。そのうち「これかな?」「そうです!」
 「観光芋掘り園」もやっているので、3株500円である。1家族3株ずつ、つるを切ってあげた。お父さんまでミニスコップで掘っている。「大きい〜!」「掘れないよ〜」あたりまえだ。芋は大きかった。土も固くはないが、なにしろ深い。「雨が少ないと、水を求めてどんどん深く入るらしいよ」と教える。私はスコップで掘ってあげることにした。大きいのが出てきた。「重さを量ってね。どうしたらいいかわかる?」と訊くと「わからない〜」「持って体重計に乗るの。芋をおろして自分の体重を引く」「私はやりたくないなあ」とお母さんの一人が言う。「お子さんでやったらいいのよ。写真を撮るのを忘れないでね」
「お父さん、頑張って。スコップで掘りなさい」と言うと、やりだした。一人は「わぁ〜、上手!さすが!」とほめられていた。
 なんとか掘り終えたが、なかなか大きくて立派だった。「どうやって食べよう?」と言う。食べきれない大きさなんだろう。「芋掘りには楽しいかも知れないが、直売店では大きいのは売れない。小さいのが売れる」と従姉妹が言っていた。
 車でうちの畑に移動する。大根・人参・白菜を取る。里芋は「子どもは触っちゃだめ。かゆくなるよ」と言って私がはずしながら「親芋・子芋・孫芋」と教える。池の水道で手を洗い、金魚を見て終わり。