おとなしくても困る

 ばあちゃんは11日からステイに行き、17日に帰ってきた。お願いして夕食も食べさせてもらったので、帰宅はもう6時40分ごろだった。温かい牛乳を飲んで寝た。夜中に起きてきたが、どこも電灯がついていないので、トイレに行ってまた寝た。かしこい、かしこい。
 18日は家にいたが、寝てばかり。夕方は台所にいたが、おとなしかった。
 今日は朝、10時過ぎ、起きて、雨戸を閉める音がする。夜中は開けてあったわけだ。時間も暗さも超越しているから起きて思いついただけだ。私が開けて、ばあちゃんを起こす。おとなしいまま、朝ご飯を食べる。
 そのまま台所に座っているが、何にも言わない!今日は雪だ。小さなストーブ一つの台所は暖かい。ストーブに鍋をのせてシチューを煮る。じゃが芋も玉葱もまだある。便秘がちのばあちゃんには玉葱がよい。
 昼はお好み焼きにする。切ってソースをつけて出すと、ばあちゃんは箸でつまめない。しまった。いつもの箸はご飯を「集めて」と言って手前に持ってきて口をお茶碗につけて食べていた。端でつまむ食べ方もいるなあ。できなくなっている。のろのろ食べる。「残すな」と書いたメモを見せると「残」が読めない。「タ」と読む。「のこすな」と書いたがわかるかな?中皿にのったお好み焼きは左手でちょっと触って、表面の豚肉をはがして口に入れ、右手に持った箸で、切ってあるものをちょんちょん触って真ん中に寄せ、1つつまんで口に運び、という食べ方で、よそへ行ったらこうやっているのだろうな。昼食に30分もいる道理だ。「遅い!はよ、食べ!」と言うと速くなる。
 おとなしくても困るのだ。機能的には「できる」力があるのだから、さっさと食べる訓練で維持しないととてもやっていけない。
 それとも、次の手を考えるかな?