排泄ケアはつらい 元気が出ないよ〜

 ばあちゃんについて、はですね〜「排泄ケアは難しいんだもん」と言った理由は、安永さんの問い「何故、便秘になるか?どうすればいいか?」が難しい。いくつか、思いつく。
 運動量が減る。でも、前のようにむきになって畑に行かない。連れて行っても「帰ります」と言う。勝手に脱走しない。「迎えに来る」と車を待っているほうが多い。それを動かすのは容易ではない。「あれして、これして」なんてばあちゃんに命令も依頼もできない。ばあちゃんが自分で「したい」ことを思いつかないし、私も打つ手がない。家で運動するなんて無理。勝手に「廊下徘徊」もしなくなった。
 デイで運動して欲しい。でも、カラオケの興奮は身体より脳の神経に残り、夜に響く。 
 水分不足。これはあるかも知れない。ケアマネ君に聞くと、デイやステイではかなりの量を「入浴前」「入浴後」「3時」とか決めて飲ませてもらっている。家で飲ませると、水と甘い飲み物の飲みっぷりが違うので「甲虫か?」と言いたくなる。飲むのが少ないと、おしっこも少ないので「なるほど」とは思う。
 筋力がおちた?運動しなければ落ちるよ。寒すぎて外に行けないもの。
 生活にメリハリが無い?寝すぎてるよね、このごろ。ばあちゃんが静かだと楽だ〜とほっていたらこうなってしまった。
 「トイレに行こう」という気がない。「おしっこしてきます」と言う回数も減っている。もとより「毎朝、うんちをせねば」と思わない。うんとたまって苦しくなってから座って自分で出していたんだもの、ね。
 おなかを触ってみてあげよう、なんて無理。「触られたくない」かも知れない。おなかを「の」の字になぜる、なんてとんでもない。
 食べ物かぁ〜?たまねぎが効くかな?野菜やね。
 こんなこんな、で、ばあちゃんの衰えについて行けないんだよ〜。
 昔「しもの世話にはなりたくない」とか聞いて、そうかなぁ〜と思っていたころ、ばあちゃんがそうなるとは思わなかった。「しもの世話」は寝たきりの人のことだと思っていた。「もの忘れ」「見当識障害」はあっても、トイレの失敗はなかったもの。紙パンツになった2年前からは、失敗がどんどん進む。それでも「紙パンツだからいいや」と思っていた。それが他人に「しもの世話が要るのね」と言われると、ショックなんだもの。暗くなる〜って。
「排泄は微妙な行為であり、人に見られるところではゆっくりできない」と言われても、このごろは一人でパンツを上げるとしわくちゃになっていたりして、ついて入っているんだもの。もう、どうしていいか、わからないよ〜。暗くなるな、というほうが無理。