2月定例会「勉強会」グループホームにしむら ホーム長 梅谷公子さん

 梅谷さんには何度かお目にかかった。兵庫県宅老連(宅老所・グループホーム・グループハウス連絡会)の集会の時、まるちゃんに紹介してもらい、いっちゃんの「ペーパームーン」でも会ったし、去年の「おむつはずし学会」にも来てくださった。
 「どうしてグループホームにしむら、なんですか?」と訊くと「経営者が西村医師なんです」ということだ。
 今日はスライドショーというの?パソコンの画像を見る。
1.「にしむら」の正面。花いっぱいで、建物の前には小川が流れホタルが飛ぶそうだ。
2.朝食のパンをトースターで焼いているばあちゃん
3.朝、犬(パピヨン)のももちゃんと散歩するばあちゃん
4.車椅子のばあちゃんと押しているばあちゃん
5.日向ぼっこのばあちゃんたち5人。「5分間で何台、車が通るか?」かけをする。「1台」「2台」「私は30台」と言ったら勝ちました、と梅谷さんが言う。朝の太陽を浴び、夜は熟睡してもらう作戦。後で聞くと「私はどこにも行ってません」短期記憶はないさ。日々、楽しく過ごせたらいい。
6.花をいけているばあちゃん。「ちょっと色どりが悪いですねぇ」なんて言うそうだ。
7.テーブルに5人。105歳の人。最初は食べられなかったのに、おかゆを食べられるようになり、ご飯を食べるようになり、太りすぎ。「もうないんです」とお釜を見せて納得してもらう。あはは。
8.西村先生とピンクの服のばあちゃん。先生は暇なし。在宅ガン患者のみとりをされる。
9.おひなさまを羽根ブラシではたいているばあちゃん。
10.花の世話をする。ホースで水をまく。女の子がいる。
11.ばあちゃん達、楽しそうに「おはぎ」なんぞ、こしらえている。「半殺しや」なんて言いながら... 若い職員が「半殺し、て何ですか」と驚くと「蒸した餅米、半分つぶしたら、半殺し。全部つぶすと、皆殺し」あはは。ばあちゃん達、真ん丸あんこ作って並べて、半殺しのまん丸だんごを入れて、 さすが主婦やね。
12.布ぞうりを作るばあちゃん。「昔、学校に行くとき、はいてたん?」「わらぞうり作ってはいて、1足、腰に下げて行く。教室では布ぞうりをはく。わらやったら、わらくずが落ちる」ばあちゃんは、今は、ビニース紐を芯にして、古い布でぞうりを編むが、半日で1足。首が痛くなり休憩。
13.「好きにしていい」と言うと、和室に畳で暮らすばあちゃんが、皆を呼んで「お茶」している。今は5人写っているが、たまには職員がここで昼寝していたり...それもよし。
14.編み物をしているばあちゃん。
15.出来上がった作品を見せるばあちゃん二人。
16.90歳のばあちゃんは元看護師で、研修医が来ると「指導」してくださる。「ちゃんとしっかりしなさい」
17.ひもを巻くじいちゃん。
18.梅谷さんの孫娘とばあちゃんが「ばばぬき」をしている。
19.「100万人の福音」を読んでおられるばあちゃん。
20.夕食風景。若い女性スタッフがやっていると、ばあちゃんたちは「ほっとけない」と手伝ってくれるそうだ。盛り付けは綺麗に、食事は見た目が大切。
21.わりばしに綿を巻いて口腔チェックをする道具を作る。
22.テレビ「皇室番組」を見るばあちゃん。
23.人形を見ているばあちゃん。この人が食欲がない時、どうする?「甘い物が好きや」「つまみ食いが好きや」置いておくと食べる。どうすれば心が動くか?それを考えるのがスタッフの仕事。今朝起きてにこにこして「おはよー」と言ってくださった。それを見てスタッフが「わ〜」と喜ぶ。
24.取り込んだ洗濯物をかごに山盛り入れて、それを車椅子に乗せて押して歩くばあちゃん。梅谷さんは「虐待よ」と言われる。ええやん、嬉しそうに押してるよ。
25.はって行って洗濯物をとりこんでいるばあちゃん。
26.経管栄養のばあちゃん。飲み込むのが無理になったとき、3択。「胃ろう」「経管」「そのまま何もしない」ところで、ばあちゃんたちはいちじくが好き。冷凍しておいてレンジでチンして食べる。好きな物は口が開くのです。
27.塗り絵をしているばあちゃんとボランティアの人。
28.モップかけをしているばあちゃん。「もともとかっちりした主婦だったのです。私が一番あかん主婦」と梅谷さんが言うと、すかさずまるちゃん「ほんまや」梅谷さんが「ほっとって」こんなときまで、かけあい漫才して、サービス精神旺盛なまるちゃんと梅谷さん。私?これだけ筆記するのに必死で、やじをとばすひまがあるかいな。考える暇もないわ。役割分担や。(ほんとは私の右となりに若い新人が来たので、安永講演会の残りちらしの裏に「つどい場さくらちゃん」とか「おむつはずし学会」の説明を書き「つどい場さくらちゃんに行けば本もたくさんある」「たたかうおばあちゃんブログで介護や本を検索すれば、いっぱいのっており、使い方次第で役にたつ」と説明を書きながら、スライドを見ながら、筆記もしていたのだ!うふふ)
29.お風呂風景。すべらないシールをバスタブにまで貼っている。
30.歴史博物館に行く。馬に乗っているばあちゃんと梅谷さん。
31.「手の大きさ比べ」をしているばあちゃん二人。ばあちゃんたちは「血管比べ」も好き。「働く手」だ。ごつごつ。
32.さんまのお寿司を作るため、3枚おろしにしているばあちゃん。
33.花見の4人組。
34.運動会。じいちゃんは100歳だとか。
35.パン食い競争のじいちゃんたち。
36.祭りのとき「にしむら」は休憩所になる。「天狗」と握手する。
37.ばあちゃん。がんで亡くなった。
38.桜の下のばあちゃんと娘さん。肺ガンで亡くなったが、苦しみもせず、おだやかな最期だった。「生きとってよかった」がいっぱいあればいい。私たちはこの人たちに鍛えられている。何かあればあ〜っとあわてるが「あわてない心」「介護技術」ありがたい教えだと思う。
39.肺ガンで亡くなったじいちゃん。「何がしたい?」「カナダへ行きたい」飛行機に乗るとき、モルヒネを持っていると「覚せい剤」だから逮捕される。それを西村先生が交渉し特別許可をもらい、カナダへ行ってきた。
40.アスベスト中皮腫になり、ネットで調べて西村先生を知り、やってきた男性。「人生の終わりにきて、まだこんな日がすごせるとは思わなかった」