「つどい場さくらちゃん」もどき「みんなの家・あい」

 じつは「まるちゃんファン」はここにもいて、自分も「つどい場さくらちゃん」みたいなのを作れば、人が集まってくれるかしら?と思ったらしいのだ。
 「みんな、来て」とちらしを作り、ボランティアを動員して集めてみた。初回は老人クラブのじいちゃん・ばあちゃんも「どんなんかな?」と覗きに来てくれた。そして子育て中のお母さんたちがやってきたそうだ。
 そこで「毎週同じところでやらないで、各地区を巡回する」という方針をたてた。今日はそれがうちの地区にやってくるのだ。幸い、ばあちゃんがデイに行ったので、私だけ行ってみた。
 ボランティアさんが来ておられる。孫のお守りのじいちゃん・ばあちゃんが来られて、そのお孫さんは、家にはないおもちゃがあるので、すっかり喜んで夢中であった。「集中力があるわねぇ」とボランティアさんは感心しておられた。
 私は例のごとく「ばあちゃん紙芝居やりま〜す。見て」とやる。結構楽しめる。そして話していると「すももさんはこうして文を書けるからいいよね」と言われた。ボランティアさんたちは、皆、真面目で心優しい人たちなのだ。ただ、どうも当事者の気持ちがわからなくて、すれ違う部分が出てくるのかも知れない。
「介護者のつどい、どう思う?」とも訊かれた。「なんで?」と言うと「もっと工夫したいけど、どうしたらいいか、わからない。介護者ご本人に訊いてみようと思ったの」と言われる。そうか。「当事者は出にくいんだよ」と言うと「私たち、ボランティアがご本人をお世話するわよ」と言われる。ご親切はありがたい。でも、うちのばあちゃんに限って言えば、初対面の人が扱えるタイプではない。怒り出すと止まらない。デイに預けておかないと、とても「家でボランティアのお世話に」なんてわけにはいかない。だから他の介護者もそうではないかな?
「私は初対面の介護者とつながろうという目的で参加するから、いいよ。介護者のじいちゃんたちも、自分の言いたいことは言っているからいいんじゃない?」なんてわけわからん返事をしてしまって申し訳ない。「出てくる余裕のない介護者仲間には『たたかうおばあちゃん』を送ったり、電話したりして、個別に話し合っているからね。要は、一人で悩まない、相談してね、ということだから」と言っておいた。う〜ん、私も「経験のない人に言っても、わかってくれない」とか、自分でバリアを張っていないで、話し合ってみる態度が必要だな、と反省したことでした。どうも...