畑に行く

 ばあちゃんが帰ってきたので、ちょっと食べさせて昼寝。
 その暇に近所の人と一緒にブロッコリーを摘んで、帰るついでに友達に届ける。
 家に帰ると、ばあちゃんが怒って廊下を往復している。トイレに行き、牛乳を飲んだが「行きますか?」である。家にいると、必ず「デイ」に行きたいのだな。しかたがない。畑に行こう。
 でももう4時50分だぜ。
 畑では嫌がらずに草を引く。古びた鎌を持たせたら、根っこまでほじくっている。が!さっき引いたところをまた通っている。それは〜、引きやすいだろうよ。草が無いもの。笑ってしまう。
 6時前に「帰ろう」と杖を持たせて、私が先に歩き、振り返るとまた杭の根元にしゃがんで草を引いている。「前を歩く人について行く」という気が無い、って当たり前か?「娘を忘れても生きていける。衣食住を忘れるから生きていけない」