農家の仕事
昔、家畜・・・うちでも牛を1頭、飼っていた。
エサは草、野菜クズの煮たものなど。
体にブラシをかけたり、世話をする。
仕事をさせる(田畑を耕す、荷物を運ぶ)(トラクター、トラックがない)
フンは肥料にする
何年かたったら、売る(売り買いする人を「ばくろうさん」と呼ぶ)
ニワトリも、飼っていた。
エサは小米、菜っぱ、貝殻、放し飼いにすると、小さい虫も食べる。
卵も食べるし、肉も食べる。フンは肥料
今は、米と自家用の野菜を作っている。
機械を使って作業をする。
肥料も買ったり(化学肥料、牛フン、鶏フン、油カスなど)作ったりする(落ち葉を腐らせるなど)
なんで百姓やっているか?
田んぼは1日では作れない。
ここに、江戸時代に住みついたご先祖が、山の木を切り、小川の水を引き、くわとすきで、毎日毎日、耕して作った田んぼだから、自分の代で荒れさせては、申し訳ない。
お米はえらい
* おいしい。栄養がある。
* お米1粒がいくつにふえるか?( )(バケツ1こに( )株植えたら、お茶わん1ぱいの米)
* お米は保存しやすい。
* 稲は捨てるところがない。
「稲刈り」をすると「もみ」がとれて「わら」が残る。(わらで、ぞうり、みの、むしろ、米俵、たて、なわ、しめなわなどを作る)
「うすすり」をすると「玄米」ができて「もみがら」が残る。(もみがらは、野菜の種をまいた上にかぶせる、「くん炭」を焼く、まくらに入れるなど)
「精米」すると「白米」になって「ぬか」が残る。(ぬかは、筍をゆでるときに入れる、ぬかみそ漬け、肥料、おふろで体を洗うぬかぶくろなど、)
田んぼはえらい
* お米は同じ田んぼに毎年植えられる(連作できる)(麦や野菜は畑に連作できない)
* 田んぼは大雨を受け止め、洪水を防ぐ、自然のダム
* 田んぼのある風景って、見ていて、心がなごみませんか?
自然はえらい
* 一生懸命やっていても、台風がきたら? 収穫はお天気しだい、実りは「お天道さまのおかげ」
* ずっとずっと大昔、人間が狩猟(動物をとる)、採集(植物をとる)でくらしていたころ、人間は、お米のなる草を偶然みつけて、種をまいて育て、食べてきた。
* 人間は、魚1匹、うさぎ1わ、貝1つ、お米1つぶ、造れない。みんな、自然のおくりもの
これはねぇ、2002年2月作成。兵庫県では中学2年生が「トライやるウィーク」といって、月曜から金曜までの5日間、職場実習のような「体験」をします。職場ではないところに行く生徒もいます。
そのために1年生が各班で「職場訪問」をしたことがあったのです。うちにも来ました。こんなプリントを買ったばかりのパソコンでカラー印刷して迎えました。
これが「農家の仕事」あと「米作りカレンダー」写真入りの「食べる物を作るのが仕事。つくりやすい野菜と作りにくい野菜、などいろいろ」「野菜のカレンダー」もある、4枚仕立てです。我ながら、すごい!力作。
やってきました。中学1年生の6人。応接間でいろいろ話し、質問を受けると「私たち中学生に、将来、職業につくときの適切なアドバイスを」と言われ...う〜ん、負けました。そこまで考えていませんでした。
次の年からは、季節が秋になったので、実際の畑に来てもらって、大根や人参や里芋を収穫してもらいました。「どれでもいいの?」ときくから「だめ!端からはしまで見て、一番大きいのを探す!」と言うと、キャーと言いながら...楽しかったよ〜。
そして、何週間かして届いたのが「山口の仕事」という冊子。各班の壁新聞を縮小コピーして綴じた物。
あった、あった「農家の仕事・・・すももさんに聞く」
「お米はえらい 田んぼはえらい 自然はえらい」おう〜、ちゃんと理解してくれた。
「編集後記・・・すももさんは喋りだすと止まりません」??何? 先生が「ごめんね、正直で...」あはは。韓国からの留学生さんには「職業病ね」と言われました。