ノロッコ号の車窓から ちらしの裏面参照   10時56分発車

 ノロッコ号は機関車と客車が5両、1・2号車が自由席である。「見どころポイントでは減速します」と書いてある。(4)と(7)である。「ノロッコレディがご案内いたします」と書いてある。アナウンスは日本語と中国語だった。ちらしの順にいく。
1.釧路駅で出発前に記念撮影! 発車 10時56分
2.釧路川を渡りま〜す 10時59分。検札に来られる。車掌さんは「関西の人、優しいですね」と言われる。しおり「あなたのおかげで100万人」をいただく。
3.遠くに阿寒連峰 「お父さん、いい顔してる」と安永さんが悦子パパにカメラを向ける。
4.新旧ふたつの岩保木水門が見える!11時14分、アナウンスがある。昭和6年に釧路川の洪水を防ぐために設けられた岩保木水門は、一度も開かれたことがなく「開かずの水門」と言われている。木の下にシカがいる。安永さんが「しっかり見なさい」と言う。ももちゃんは「お父さん、だっこ」
5.釧路湿原 11時17分「まもなく細岡展望台」とアナウンス。窓の下は巨大コゴミとフキが生えている。「取りたい」「食べたい」「食べれん」「食べないの?」「きりない」「コゴミのてんぷら、飲み屋で高いよ」「ウラジロみたいね。シダの仲間ね」...
 11時21分、駅に到着。「えっ?駅?」「そうや。ホームがあるやろ?」「これ?」本当だ。若い人がおりて歩いて行く。ホームはコンクリート、一部は木みたいだ。柵が金の仮設の柵みたい。これはつねあき君が建設業なので訊きにいく。「金のパイプは短管、縦と横に止めてある黄色のをクランプという」了解。駅舎は木造で「昭和63年、翼を広げた丹頂の姿をモチーフに設計された」と書いてある。
 23分、発車。右に見える木は「またたびだよ、猫にまたたび」と安永さんが言う。緑の葉が一部、白くなってピンクになっている。この時期だけ白いので、場所を確認しておき、実を取りに行くのだ。乾燥させた実は「TAITO」の売店に売っているそうだ。疲れに効く。
6.細岡駅 11時26分着。
7.釧路川蛇行が目の前に! 左に川下りの人。右にシカ3頭、ピョンピョン、シカ走り...左の沼にスイレンの葉。マムシもいるが数は少ない。アナウンス「左に木立ちを通して釧路川が見えております。1級河川で154㎞、道内4番目の長さ。人工のダムは無い。列車が左に傾く。
 すぐ木ばかりになる。打ち捨てられた家が見える。「とうろ」とはアイヌ語の「ト・オロ」(沼の所)がそのまま駅名になった。湿原には「やち坊主」という丸い株。高さ50cmになるのに10年。
 安永さんが「北海道には竹が無いので柳で七夕飾りをする。そういえば今日が七夕。すき焼きも牛肉ではなく豚肉」早苗さんが「キンキもメンメと言うのよ。高いよ。2000円から3000円」
8.とうろ駅 11時40分着。紫のルピナスの花、マリーゴールドも。悦子パパ、列車の女性スタッフの手を握って離さない。