デイの新しい「ゆ」

 ばあちゃんが月・火と行くデイでは、新しく浴室を作っていたが、この度完成し、昨日は「お披露目パーティ」だったそうで、連絡帳に写真4枚入りの「お便り」がはさんであった。昨日、ケアマネさんが言っていたが、なるほど立派である。洗い場のシャワーが2人分。お風呂は2つ、1つは3人が入れて、1つは1人用。
 入り口には「ゆ」と書いたのれんが下がり、のれんを背にして所長がご挨拶。利用者のみなさんは並んで腰かけて聞いている。壁には「式次第」が貼ってある。大正生まれのじいちゃん・ばあちゃんたちにはお似合いの儀式だ。わかる人は喜んでくれているだろう。
 さて、入浴。ケアマネさんに聞いた話では、ばあちゃんはやはり「違う」と察したのだろう。興奮していた。「手にせっけんの泡をのせてあげたら、いつもは自分で顔を洗うのに、今日は、両手をパン!とたたいたので、泡が飛び散って、顔やそこらへんにかかりました」...あはは〜...手をパン!というのは、ばあちゃんが「わかるかい!」と言って怒ったときにする動作だ。相手を威嚇しているつもりなのだろうと思う。あはは、おかしい!
 
 今日は「大変立派ですが、広い浴室を作るのにお金をかけるより、スタッフを1人2人よけいに雇ってくれるほうがいいと思いませんか?」などと書いた。これが利用者と家族の気持ちだ。気分にもゆとりが出るでしょう。
 お返事は「お風呂は施設の人も使うので広めです」 施設?以前はデイにお風呂がなく、廊下続きに特養のお風呂に行っていた。特養で感染症(伝染性の下痢とか)が流行るとデイの人まで入浴できない。うちのばあちゃんはデイで入っても家でまた入れるぐらい、入浴は平気な人だが、家では入れられないほど体の動かない人は、デイの入浴が頼りなのだ。「お風呂に入れてほしいからデイに行く」人は多いはずだ。ならば「施設とデイの共用」なんてあかんのんと違う?小さくても別々のほうが安心だよなぁ。
 こういうことを書くから、嫌われるんですか?言いたくても我慢している人が大半だからなぁ。
 家族はスタッフさんたちの毎日の努力をちゃんと見ていて、労働条件や働く環境をよくする闘いを共にしようと思っているんだよ。我々「家族の会」でも、いつも言っている。だから、スタッフの方も言っていいんですよ。愚痴ではなく「こんな状態だから、家族の人も一緒に闘ってください」と言って、手をつなごうよ。
 そのための「かいご学会 in 西宮 2008」一人でも大勢、足を運んでください。お問い合わせは「つどい場さくらちゃん」まで。