「今、介護の現場で看護職に求められるもの」講師黒田裕子さん

 つづいて黒田さんが登場。「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク理事長」と書いてあるが、地震があればどこへでもかけつける、イメージ。黒田さんのレジメの全部。(これにそわずに鼎談となったから)
1.はじめに・・・原点は「人間」と「地域」と「くらし」の一体化。その人が、その人らしく生ききることが出来る支援のあり方。
2.看護職は介護職とどのように向き合っているか。何故、それが必要か。
3.地域でくらしを支えていることの重要性を知る。
4.地域活動を展開するにあたって、何故、連携が必要とされるのか。(1)地域での住民のニーズの複雑化と多様化 (2)ニーズの長期化 (3)地域が持つ社会資源を有効に活用 (4)生活基盤を支える地域ケアの必要性 (5)地域ケアにおける各職種間の連携
5.地域の危機管理は出来ていますか(1)・・・危機管理とは、いつ、どこで、何が起きるかわからない現状の中で、担い手である我々にとって「危機」の状態を常に意識し、相手と向き合うことが大切である。
6.地域の危機管理は出来ていますか(2)・・・危機管理を行なう上で重要なことは、まず「強力な精神力」を持つこと。さらに必要なことは、①正確な状況判断 ②即断性および実行力が要求される。スタッフの心理的な葛藤と必死な働きが大切。
7.地域の危機管理は出来ていますか(3)・・・危機管理をするにはどんな力が必要とされるのか ①「みる力」「聴く力」を養う。立ち止まる姿勢を身につける力を養う。 ②常に柔軟な心を持つことの必要性を感じ取る力を養う。 ③気になることは書き留める力を養う。 ④カンファレンスのひとつひとつを温める力を養う。
8.強いチーム作りの視点をどこにおきますか ①変化への受容能力の高い体質のチームを作る。 ②危機管理能力を備えたチームを作る。 ③臨機応変で身のこなしの良いテームを作る。 ④目標・課題指向的なチームを作る。 ⑤人が能動的に活動できるチームを作る。
9.支えあいの関係性・・・相互の関係性の中から感謝のメッセージ。勇気、動機づけ、生きる力。共有できる価値。「支えあい」という価値の共有。
10.写真「グループハウスの実践」①仮設住宅内に8所帯用のグループハウスを開始。ここでくらしを共にする。24時間態勢での生活が始まる。 ②オープンの日、デイルームにて ③オープンを祝って餅つきをする ④デイルームにて夕食後のひととき ⑤グループハウスで ⑥グループハウスで 
11.生きがいデイサービスを楽しむ人々 ①手芸を楽しむ ②ペン習字 ③ペン習字(私は96歳です) ④お正月の配食サービス ⑤伊川谷工房で仕事をする人々 ⑥生きがいデイサービスを楽しむ人々 体をのばして ⑦介護予防プログラム
12.おわりに・・・最後のひとりまでも見捨てない
 「場作り」は「人づくり」 対象と向き合うことで、ダイアモンドよりも大きな財産を手にすることが出来る