岸川先生の講演会に行く

 午後は岸川先生の講演会に行く。阪神西宮に来るのも1ヶ月ぶりだ。1時半に駅に着いたらもう「つどい場さくらちゃん」ボランティアが「講演会」の看板を持って立っていてくれた。「満員になりますよ。もうどんどん来ておられますよ」ってまだ30分も前なのに...
 まるちゃんの「つどい場さくらちゃん」は今までのマンションを出て駅前の一軒家に引っ越した。「新しいさくらちゃんはどこ?」と訊くと「ここから見えるあの家」と言う。うん、確かに駅から徒歩1分だ。「まだ行ってないの?」と訊くので「農繁期なんです。かわりにつねあき君に行ってもらいました」と言うと「あ〜、そうだ。大助かりでした」と言う。つねあき君は「家」に関係する会社の社長だから引越しなんてお手の物だ。だから「餅は餅屋」と言うのだ。私とつねあき君の関係がこの人はご存知なかったのだ。うふふ。
 ほんと、会場は続々...無料の講演だからと思い、受付を通らずに入り、後ろからまわって前から2番目の席を確保。受付から「資料」が届いた。やはり受けつけには行くべきだったらしい。
 先生はもう来られて機械を調整しておられる。どうしてこの間を利用して先生に話しに行かないの?チャンスなのに...私は行きたいが、とりあえずトイレと昼食。一番後ろがあいているのでサンドイッチを食べていたら以前の「北海道・車椅子の旅」の仲間が来る。「紫陽花の会に行きたい」と言われる。「どうぞ。11月28日です」と言って案内状を送る約束をする。
 とっておいた席に座り、すぐ後ろの人から「たたかうおばあちゃん早わかり」を配る。反応が良い上に、後ろの人に一部を回すので「回さないで」と言うと「あら、だめなの?」「そう近くに座った人だけ」と私が言うと、その後ろの人も関心を持ってくださったので差し上げる。私の前の人も感度良好。小さい版のばあちゃん写真を後ろの席の人から順に見せる。「いい表情ね」と言われる。
 もう2時に近い。先生に見せに行きたかったが、まるちゃんはもうマイクを握ってものを言いたい様子。あきらめたころ、前の席の人が「写真、もう一度見せて」と言って自分の前に広げる。それが岸川先生の目に止まった。「これがばあちゃんです」と言うと「たたかうおばあちゃん・早わかり」に目を止められて「これを送ってくださった方ですか」と言われた。思い出してもらえた。「きついお言葉を」と言われた。あら、ごめんなさい。「前回の講演も聞きました。よかったです。今まで聞いた中で一番でした」と申し上げた。
 前回の資料プリントを昨夜、取り出して復習してきた。今回も資料プリントに書きこんでいけばよいので楽だった。余白に書き込んで本体から矢印の線を引き、何についての説明か、わかるようにしたが、あとで読んでわかるかしらね?
 今日は前回の復習から始まり、認知症の対処の仕方がまたよくわかった。
 終わると個人的質問者の列。だったら先に始まる前にこっそり来たら?講演が始めての講師ならいざ知らず、慣れた方なのだからいいのでは?終わったら次に予定があるだろう?午後の診察時間とか。
 私は隣の席の人と話が弾んで「初対面の人と話す」という今までのモットーを達成した。この方はメモの取り方が抜群だ。途中で私のメモをのぞきこむので、お返しに私も見たら、白紙を縦に半分に折って使っておられる。綺麗な文字で書き、四角で囲んだり、線を引いたり、矢印を引いたりしてよくわかる。短い時間にようできるなあと感心することしきり。プロの介護職の方だった。住所も交換した上に「なくさないでね。あとで、これは誰?何のためにメモした?と思わないで忘れずに送ってね」と言われるぐらい、私は半分、夢の中に見えたらしい。知人が来たが「また今度」と断った。並んだ質問者に答え終えられた岸川先生が「たたかうおばあちゃんへの答えは本日の資料の最後にあります。読んでください」と最後のページをさされた。ではしっかり読んで理解しましょう。
 まるちゃんが最初の講師紹介のときに「このシリーズは58回続く」と言ったが、次回は
 「専門家と家族で支える認知症
  2009年3月20日(金・祝)
  神戸学院大学ポートアイランド
  1.基調講演 太田仁史氏・茨城県医療大学附属病院院長
  2.分科会 岸川雄介氏(藍野病院副院長になられたと今日、聞いた)
        安永道生氏(美瑛・老健「ほの香」療養部長)
        塚口伍喜夫氏(流通科学大学サービス産業学部教授)
  3.講師と介護者によるパネルディスカッション
        コーディネーター 品田充儀氏(神戸学院大学大学院教授)
  問い合わせ つどい場さくらちゃん

 読者の皆様、よろしく。是非、来てくださいませ。