雨の降る前に畑に行く。自称小作人のおじさんが来ている。「猪が取れたで。100kgはあったで」と言う。うちの畑に来ていたやつだろうか?それなら助かる。
 「青いズイキ」と「はやとうり」をくれたので持って帰って、従姉妹と半分こした。従姉妹は「友達が、はやとうりを植えたいと言うてるねん。持って行ってあげるわ」と言う。「おじさんは木に登らせてるよ。その人はどこに植えるの?」と訊くと「フェンスにはわせる」と言う。なるほど良い手だ。「青いズイキ」は色が薄い緑色で、切ったら、切り口から水が飛び出るほど、水分が多い。「赤いズイキ」と同じように切って皮をむいてゆでて酢味噌和えにする。おじさんは「これはわしの里の四国から持って来たんや。生のままで皮をむいて、すきやきや寄せ鍋に入れても美味しいで」と言う。従姉妹は「食べたことないわ」と言って喜んで持って帰った。
 雨が降ってきた。ばあちゃんがまだステイなのでのんびりとすごした。