風邪薬 つづき

 昨夜は薬をかんでいた。「飲んで」と言っても飴を食べるようにガリガリ噛んでいた。
 今朝も飲み込まない。水を何度も飲ませて「口、開けて」と言って、覗いて見ると、しつこく残っていた。風邪薬のカプセルだけではなく、錠剤まで飲み込んでいなかった。
 ばあちゃんがステイに行ってから掃除機をかけると、カプセルが床に転がっていた。飲まずに捨てたのだ。いつだろう?飲み込むまで見届けたつもりだったのに...カプセルが乾いているから今朝のではないだろう。
 あ〜、カプセルはだめになったんや。こうして薬が飲めなくなり、注射になり、点滴になっていくのかな〜?
 薬のついでに書くが、ばあちゃんのお世話になっている診療所は施設の附属だから、一度に飲む分が小袋に入れてあって氏名が書いてある。小袋の裏にはビニールでコーティングしてある。以前は横長の袋だったのでばあちゃんは中央より少し右側を破っていた。それでも力が強い右の方が小さく破れるからおもしろい。大きなお煎餅を二人で持って「半分に割ろう」とすると、力を入れた人の方が小さく割れてしまう。欲張ると損をするたとえのようなものだ。
 今の小袋は横幅が短くなって破りにくい。右がほんの少しになると、左手で薬袋を開くのが難しい。ばあちゃんにはほんの小さな変化が重大な支障になることがある。