診療所

 先週の火曜日に受診して、5日分の利尿剤を処方されたので、今日はまた診察だ。
 今日は徒歩。シルバーカーを二人で押して行く。ばあちゃんは歩くが、手に力を入れていないのかな?押しているのは私で、ばあちゃんはつかまっているだけらしい。私が力をぬいてみると、車が曲がってくる。
 国道に出たら、ちょうど車が途切れていたので、楽に行けた。歩道がでこぼこで、しかも路肩のほうに傾斜しているから、あるきにくい。途中で休みたくなるのも私、腕が疲れたのも私。
 やっと診療所に着いた。自動ドアの左にシルバーカーを置いて、私はかばんを2つ持って先に行こうとすると、ばあちゃんはシルバーカーを握ったまま、ついてきた。そうなんだ。こういうことを判断できないので、1つ1つ指示がいるし、それも日本語は通じなくて、身振り手振り併用だ。スタッフ君は「ジェスチャー」と言っている。
 戻ってばあちゃんの手をはなし、シルバーカーを置く。「こっち」と指差して、自動ドアーから入る。
「靴、ぬいで」がまた、通じない。家の玄関は低い段なので、腰かけて脱いだり履いたり、しやすいらしい。ここは段差がほんの2〜3cm、しかもデイに行ってもステイに行っても、靴をぬぐ習慣がない。ばあちゃんの生活に、このような低い段差で靴を脱ぐことがないのだ。またまた手振りでやってみる。スリッパを履くのも、一苦労。