ケアマネさんの訪問日

 まだばあちゃんは寝ていた。起きてきたのでトイレに行き、おやつにする。乳ボーロ。
 そこへ次男の元の担任の先生から電話がかかり「今から行くわ」...これがいいわ。「今から行くわ」なら逃げようがない。月曜日だから渋滞にも関係がない。隣の従姉妹に「西宮特産の焼き茄子に向く茄子」と「白茄子」をもらってきて、私のかぼちゃ・じゃが芋・玉葱につけてプレゼント。
 そのあと、宅配便のおじさんが取りに来てくれたり...
 ばあちゃんはケアマネさんとお話し中。「ばあちゃん、ジュース、どうぞ」「あんたも飲み」「わたし、もう飲みましたから、ばあちゃん、どうぞ」「そうかぁ、ええのんかぁ。どないしたらええか、わからん」「だいじょうぶですよ。お食事も用意してますから」「お食事あるのん?」「ありますよ」...これが延々と続く...あかん、あかん、止めねば!「迷いの坩堝(るつぼ)」にはまってしまう。
 3人でおやつを食べる。そのあとは私がもっぱら話して...鳥羽真珠島の車椅子やら、伊勢内宮の車椅子やら...
 読んだ本の話「息子介護 40息子のぐうたら介護録」...「介護者の幸せが第一で、介護される者はその次だって。私も同感」と言うと「介護されている人も幸せでなくちゃ」と言うから「ありえない。介護している者が幸せでなかったら、被害が及ぶ」でしょう?
 「湯浅誠の『反貧困』これもつながっている。介護が必要になったからといって、若い者が会社を辞めてはいけない。収入が第一。無収入になれば今は介護だけでも、介護が終わった後の就職は無い。貧困に陥る。そんな人が増えれば、どんな社会になると思う?根っこはみんな同じ。勤務を続けるために、援助する公的サービスを増やすことが第一。施設をもっと作ってほしいと思う」...なんて話していたら、話は「介護保険」の枠をこえて広がるから、ケアマネさんは困ってしまう...らしい。「どうすればいいんですか?」と訊く。「選挙に行くことです!」若者よ、投票に行こう!