墓掃除

 老人クラブの社会奉仕活動で、今月はお彼岸前の墓掃除だ。ばあちゃんも夫も私も勧誘されて会員になっている。まだ活動に参加するにはしんどいので、墓掃除だけだ。
 7時からなのに出足は早い。皆さんは自分のうちの墓はとっくに終わり、広場の落ち葉はきをしておられる。
 ばあちゃんが入所した話をしておく。わかりにくいようだ。もう何年もデイに行き、ステイに行き、申し込みもして待っていたことも話す。「機嫌よう おってのん?」と訊かれる。もちろんよ。「よう世話したなあ」と言われる。
 うーん、日頃から「ばあちゃんがボケたんや。えらいこっちゃ」と言いまくっておいたのが、正解だったのかも?隠していたら「えー、老人ホーム?なんで〜?家で世話、できひんのん?」と言われるかも!しまいに「年とったら、娘がそばにいるのがいいな。あんたはお嫁さん?娘さん?」と言われてしまった。娘よ!
 兄ちゃんがやっとリアクションしてきて「あんたは申し込んだんか?」「まだや」「そら、はよ、せな、間に合わへんで」と言う。あはは。団塊の世代の我々が高齢者になったら、どうしようもなく、パンクとパニックになるだろうなぁ。