「しがみつかない生き方」香山リカ著 幻冬舎新書 2009年

 まず、8月12日付け朝日新聞の広告。「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
1.恋愛にすべてを捧げない
2.自慢・自己PRをしない
3.すぐに白黒つけない
4.老・病・死で落ち込まない
5.すぐに水に流さない
6.仕事に夢をもとめない
7.子どもにしがみつかない
8.お金にしがみつかない
9.生まれた意味を問わない
10.<勝間和代>を目指さない

 笑えた〜。さいごの「勝間和代を目指さない」がいいやん〜。
 本屋さんで立ち読みできれば買うまでもない<本>だろうと思ったのだ。
 「○◎の品格」の類の本は立ち読みで「目次」の項目を全部見て、その一つの項目を3ページぐらい読めば「買わなくていい」という結論に達する。
 買うのは、死んだ人の家族が書いていて、「なぜ死ななければならなかったのか?」と追求している本、その人の思い出をとどめておきたいと思って書いておられる本、買えば印税が入り、遺族である著者が助かるだろうと思える本、そういう本だ。
 ところが、この本は、行った本屋さんにみつからない。
 9月6日には、2面の下に広告が出た。「ベストセラー」「新書部門8月月刊売上すべて第1位・26万部突破」とある。
 11日に違う本屋さんに行ってみた。あった!2冊あった。立ち読みをする。
 ところが、これは立ち読みでは無理だ。読んでから考えようと思い、買ってきた。
 読んだ。いちいち、でもないが、ほとんどは「そうだね」と納得がいく。でも、読み終わって、何も記憶に残らない。覚えられないのだ、中身が。こんな種類の本もあるのだろうか?読み方が悪かったのだろうか?