まむし?

 休耕田の草刈りをした。丈が伸びていて、行く先が見えない。草刈り機をビュンビュン振り回して刈る。
 いきなり、シマヘビが出て来て、逃げて行った。地面すれすれの低い位置まで刈ると、へびやかえるや亀を切ったりするので、けっこう高い目に刈る。ばあちゃんが見たら「宙刈りや」と言うだろう。危険を避けるためだ。
 向こうが見えるようになったころ、地面からへびの後半身が覗いた。太くて短く、模様も変だ。まむしかも知れない。だとしたら、うまく殺せたらよいが、失敗すると危険だ。「草刈り機で首を切ってしまい、頭が飛んできて、草刈りの人ののどに命中し、噛まれて死んだ」というのを本で読んで、怖いのが浮かんできて「や〜めた」で、その部分は草を刈り残した。
 夫に言うと「へびの方が怖がって逃げてるわ」と言うが、ともかく、草地はへびの縄張りなのだから、なるべく早めに草を刈り、へびがいても見えるようにしておくことと、へびは人間の体温を感知するので、長靴を履いて気配を消して歩くことだ。これを新しく家を買って移り住んできた人たちと子供たちに教えたいのだが、なかなか難しい。「夕方には田んぼに来ない。草むらに行かない。長靴を履く」なんだけどなぁ...