岸川雄介先生の講演会

 夜は「つどい場さくらちゃん」の講演会だ。
 岸川先生は4回目だと思うが、前回は「新型インフルエンザの患者発生で一斉休業」期間中で、ばあちゃんが自宅にいたため、聞きに行けなかった。
 だから3回目だが、もう慣れた先生の慣れた話で、す〜っと入ってくる。「ようわかるよ」という感じで、リラックスそのもの。
 「言葉を忘れるのです。目とか耳とか口とか、そういう具体的な言葉を忘れるので、ジェスチャーをしても無理です。手招きをして、こちらに来てもらうには、その手招きが『こちらに来て』の約束だとわかることが必要で、言葉がわからなければ、ジェスチャーは通じないのです。ではどうするか?一緒に並んで歩けばいいのです」
 当たり前だ。我々、ぼけばあちゃんとつきあっている者はちゃんと知っている。経験で知っていることだ。それを聞いたベテラン看護師さんが「岸川先生の説明はよくわかるわ。看護師の研修会でしてもらいたいわ」と言っていると、先輩からあとで聞いた。
 あのねぇ〜、それを知らずに看護しているのですか?私が行って話してあげるわ。看護の世界の実情って、そんな程度ですか?聞いて情けなくなってきた。