「紫陽花の会 情報版」

 明日は地域の「ふれあい喫茶」なので、プリントを作った。
その1) 「紫陽花の会」はばあちゃんと暮らしている時に、ばあちゃんの応援団の皆さんと共に作った会です。
 介護している人・していない人にかかわらず、プロの介護職の人も交えて、喫茶店やうちに集まって、わいわいがやがや、情報交換を楽しんでいます。
 今回は最新情報をお届けします。
その2) 民生委員と協力委員の研修会から 
地域包括支援センター」とは何か 皆さんは介護保険料を払っておられますが、自分や家族が「サービスを使いたい」と思ったときは「介護認定」を受ける必要があります。まず「地域包括支援センター」に電話をして下さい。ここで教えてくれます。
 次に「申請」をします。「西宮市介護認定グループ」です。「訪問調査」に来てくれます。「質問」に答えます。主治医に「意見書」を書いてもらいます。「介護認定審査会」にかけられて、1ヵ月後ぐらいに「判定」が出ると「ケアプラン」を作ってもらい、サービスが利用できます。
 つまり「思い立ったら地域包括支援センター、サービス利用まで1ヶ月」です。
その3) 「認定は簡単か?」というと そうではない 「調査書」は「できる・できない」の項目です。重要なのは欄外の「特記事項」です。
 「服を一人で着る」項目ならば「できる」が「1枚ずつ渡さないと着る順番も、服の上下左右もわからない」と「特記」すれば「介助が必要だ」と判断されます。つまり私は「ばあちゃんの困ったこと日記」を書いていたのが役にたったわけです。
 皆様、毎日書く必要はないが、困った日だけ「日記」を書いておいて下さい。将来のために。
 またお友達にも教えてあげて下さい。
その4) 精神科と薬の話(つどい場さくらちゃん講演会)
 恒昭会藍野病院(茨木市)岸川雄介先生
認知症薬物療法
という題ですが、アルツハイマー病を根本から治療する薬は現在はありません。
 治験薬があり「アリセプト」という名前で処方されていることが多いです。これはアルツハイマー病の初期の人のうち、3割ほどに効くでしょう。活発になります。あとの7割の人には「デイサービス」が効きます。
 どんな「科」でも、お医者さんで薬をもらったときは「何に効く薬ですか」と尋ねて下さい。
 どんな薬でも「薬が効く」ということは「副作用もある」ということです。薬を飲んで変わったことがあれば、すぐにお医者さんに言ってください。製薬会社は「高齢者にどんな副作用が出るか」の情報は充分には持っていません。
 自分の体は自分で守って下さい。
その5) 「精神科に行かない」という選択 (私の勝手)
 私の母はすぐに怒り出すので困りました。ケアマネさんに「精神科に行って下さい」と言われましたが、私は連れて行きませんでした。「怒るのをやめさせる薬がある」なんて考えただけで「こわい」ではありませんか。「薬一服もったらおとなしくなる」なんてこわい。動かなくなる。
 80歳過ぎたらどこか故障する人がいるでしょう。「ばあちゃんはボケた」というほうがかわいい。
 でも「記憶力がなくなる」だけではなく「衣食住」全てができなくなって日常生活の全てに介助が要るのが「認知症」です。本人はわかっていて「頭がいんでもぅた」と言って不安がりました。このあたりでは「頭が往ぬ」頭だけ西方浄土に「往く」と言います。言い得て妙。
 さて「予防はできるか?」 ヒントは
「体全体の健康を保つ」「早寝・早起き・朝ご飯・運動」「目と耳と歯を治療する」「感動する心」
 また年齢に関係なく「うつ病は心のかぜ」などと言われても精神科に行かない選択をおすすめします。
「薬はこわいのよ」特に「脳に届ける薬」は