「認知症サポーター養成講座」つづき

 受講者は10数名。時間ぎりぎりに着いたので、見ると「若い人が多いなぁ」という印象だった。隣と前の席の人に「プロですか?」と尋ねてみると「はい」と言われる。「どこですか?」とばあちゃんが利用していた施設の名前をあげると「違います」と言う。「どこ?」とぶしつけに訊くと返事がなかった。
 主催は西宮市社会福祉協議会
 後半の講師は「訪問看護センター・居宅介護支援事業所」の主任看護師さんとケアマネさんだ。
 前回はいつ参加したか?というより「家族の気持ちを話せ」と言われて「謝礼」ももらった気がするなぁ。その時は「プロ」の介護職の講師が一人、時間を無視して延々と話し「私の持ち時間が無くなるやんか」と思ってあせったなぁ。
 今回も一人目の講師が看護師さんでいきなり「皆さんの中で、プロの方はいらっしゃいますか?手を挙げてみてください。あてませんから」と言われたが、誰も手を挙げない。講師は「皆さん、一般市民の方ですか?それは今日、参加されて大正解です」という始まり方。
 それでは「皆さんは何を知りたいですか?」と希望を訊いてみたり、「途中でも疑問が出たら言って下さい」とか言えばよいが、それもない。「私はまだ親や夫が認知症ではないので」と未経験を言うし、「あはは」と笑いながら説明するし、一人で延々としゃべり「質問の時間がないやんか」であった。
 あ〜そうか、看護師としてはプロでも講師として「話術」を習ったわけではないのか。これは先に話した家族の方のほうが上手だったなぁ。
 一方的講義はだめよ。とくに「聞きたい!」という人しか来ないのだから、もっと工夫をしなきゃ。講義を聞いただけでサポーターになれるほど「認知症」は甘くないよ。

 これをあとで人に話すと「国が膨大な予算をかけてしているのです」と言われた。
 そうか。そういえば、もらった資料が半端じゃない。
1.「認知症サポーター要請講座・なっとく!認知症ケア」訪問看護センター発行
2.「訪問看護のご案内・語糧での療養生活を応援いたします」医療法人・訪問看護センター
3.「認知症を学び、地域で支えよう」全国キャラバン・メイト連絡協議会
4.「地域のみなさんへ・認知症でも大丈夫・正しく知ってみんなで支えよう」西宮市
5.「認知症の人と家族を支えるためのハンドブック」社会福祉法人西宮市社会福祉協議会
6.アンケート用紙

 とまぁ、これだけあって、しかも(5)の小さい冊子は作ったのが「さくら会」と「つどい場さくらちゃん」であるようだ。家族の体験記も会員である。そういう意味では大きく前進している。