「ごめんね僕が病気になって」

 高見澤たか子著 春秋社 2009年
 高見澤さんのご主人はパーキンソン病になり、ご夫妻の14年間を書いた本だ。
1 病気を二人で支える
2 「病気になったらおしまい」なんて、冗談じゃない!
3 子どもに頼る、頼らない?
4 再出発のための環境を整える
5 車椅子でニューヨークへ行こう!
6 人手を借りる決断ーー介護保険制度の現実
7 介護する者の胸のうち
8 在宅介護を支える人手とお金
9 いま、病院で何が起こっているか
10 うちに帰ろうーー在宅看護の準備
11 生活の質とは何か
12 別れのとき
13 病むこととは何かを知る旅のあとで

 高見澤たか子さんといえば、いろいろな本を書き、活躍されているのに、つれあいが病気になったら大変だったのだ。
 主治医に「夜にゆっくり眠れない。家にヘルパーさんや訪問看護士さんや、出入りが多いので気疲れする」と訴えると即座に「それが在宅介護です」と言われた、など、なるほど、しんどいだろうなと思う。だから、私なんぞが、はちゃめちゃ介護をして、はちゃめちゃブログを書くのは、当たりまえだと思える。
 この本はたくさんの方に読んでほしい。医療も介護も幅広くわかるし、パーキンソン病とつきあっている方には参考になるだおる。
 また夫婦のありかた、人とのつながり、なども参考になる。最近、ご主人をなくされた方々にプレゼントしたいなと思っている。