池田湖

 池田湖で同級生が待っていてくれた。彼は定年退職後、奥さんの実家に来ているのだ。
 「この野菜は何?」と訊くと「菜の花マラソンに供えて菜の花を植えている」と言う。中にはもう花が咲いている畑もある。「豌豆ももう採れるよ。出荷しているよ」と言う。本当だ。もう普通に背丈が伸びて、白い花が見える。「あれは何?」「これは薩摩芋」「これはキャベツ・レタス」などと、どこに行っても野菜の話をしている。百姓だもんね。「そりゃあ、島津のお殿様がお金持ちなはずやわぁ。これだけ暖かくて、何でもよく育つんやもん」と感心してしまう。肥沃な火山灰は稲には向かなくても野菜はよく育つのだ。
 池田湖の大鰻を見る。水槽に入れられて、ドテッとしている。ほんと!大きい。「うまいか?」「まずいやろ?」「脂が多いで」などと品評され、うなぎもおちおち寝ていられない。
 紫芋ソフトクリームを食べているのは私だけだ。「つどい場さくらちゃん北海道車椅子の旅」なら、バスから降りるたびに何か買って食べているけどなぁ。
 「イッシー」の白像の前で記念撮影だ。